無双

□おかえり、ただいま
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佐助の視線を追うと、林の中に幸村と真田十勇士。


何で居るの…?みたいな目で、くのいちは幸村を見ている。



「佐助!幸村殿と言えと、何度言いましたか!!」


「今日だけはいいじゃないか、小助。そろそろ真田殿にも素直になってもらわねば、私達が困る」


「六郎の言う通りだ。暇があるとボーッとして俺ら話は聞いていないし、鍛練にも力が入っていないし、ため息は多くなったし」


「ため息は関係ないだろう!//」


「大有りだ。こっちまで暗くなる」



意外な四人の出現によって、その場は一瞬にして賑やかとなる。


ポカンっと開いたその口は、閉まることを忘れたかのように開き続けていた。



「それにしても、お前らよくここに居るってわかったな!」


「才蔵に佐助を尾行させたからね」


「Σ何かってに付いて来てんだよ!!」


「気配に気付かないテメェが悪いんだ。テメェも一応忍だろ?」


「私の前で喧嘩をするきか?君達なら、私がうるさい人が嫌いと知ってるだろ?(黒笑)」



その場は六郎が二人を鎮め、なんとか静かとなった。


それを見た幸村は、改めて六郎の恐ろしさを知り、小助は何も分からないような顔をしている。


昔と変わらない人達を見て、くのいちは思わず口元が緩んだ。


その表情を見逃さなかった佐助は、幸村の後ろに回り背を押す。




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