無双

□純粋ですから
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今日は西洋で言うホワイトデー


西洋では女性から男性だが、彼らは東洋の風習なので男性から女性なのだ。


この日は男性陣も賑やかで、それぞれ意中の女性にあげる物を用意していた。


廊下をブツブツと言いながら歩いている彼も、今日の行事に頭を抱えている。



「この時に渡せば…いや、甘寧殿か凌統殿が居るかもしれない……かと言って、このままで居たら先に渡されてしまう…」



はぁ〜と盛大なため息を吐いて、足取りも遅くなる。


彼の名は陸遜。先程から陸遜はこの調子で、周りから見るとだんだん元気をなくしているように見えた。


彼の悩みの種は彼女にあった。


彼女の名は孫尚香。この国の姫で、陸遜の彼女。


彼女と言っても二人だけの秘密。


周りにしれたら陸遜の身が危ない。(特に孫家が黙っていない)



「はぁ〜……早くこれを尚香様に渡したいのに…」



ポケットから取り出したのは、尚香に渡す物。


それを少し見つめ、また一つため息を吐いてポケットに戻すと、廊下を走っている音が聞こえた。


それは後ろから聞こえてき、だんだんと自分に近付いてくる。


振り向くと同時に、誰かが抱きついてきた。



「陸遜ー―!!」


「Σしょ、尚香様!!??//」


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