Junk

□黒ウサギと白ウサギ
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 たくさんの雪うさぎと独りの黒うさぎ。色が違う黒うさぎは、仲間に入れてもらえない。

『だって真っ黒じゃすぐ見付かってしまうよ。危ないもの』

 そう言いながら、雪うさぎたちは黒うさぎを追い払う。

『どうして僕は真っ黒なんだろ? 何か悪いことをしたからかなぁ? 僕が悪いのかなぁ?』

 いつから独りになったのか、黒うさぎはもう覚えていない。こんなにも同じカタチのあのうさぎたちは、近づくたびに遠ざかる。

 だから黒うさぎは嘘をついた。独りでも平気だって。


『だいじょうぶ、だいじょうぶだいじょうぶ』

 雨の日も風の日も雪の日も、その一言だけ繰り返して過ぎていった。




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