※ギャグです
※愛は込めました
破「へっくんお誕生日おめでとう! プレゼントはセーラー服を着た俺と、裸エプロンの俺と、好きな方選んでね!」
屁「うん、どっち選んでも最悪なんだけど。全然嬉しくないんだけど。迷惑なんですけど」
破「ちなみにオススメは裸エプロンな俺だぞ(ハァト)」
屁「それってお前が着たいだけじゃね? 俺の誕生日諸々関係なしにお前がただ着たいだけじゃね?」
破「裸エプロンは男のロマンじゃないか!」
屁「おK、常識が通じないということを確認した」
破「HAHAHA冗談だよ☆ 本当のプレゼントはね、ヘリクリサム百本だよ!」
屁「……え、なんて? へり…?」
破「ヘリクリサムだよぉ。へっくんの誕生花です!」
屁「うわぁなんでお前そんなの知ってんの? わざわざ調べたの?」
破「モチ☆」
屁「あーうん、俺も知らなかったよこれが誕生花なんて。とにかくありがとう。これって売れば幾らになるの?」
破「ちょっ売る気!? 売っちゃう気!? そこは飾ってくださいよ」
屁「だって盗聴器とか仕込まれてたら嫌だもん。それにこれ、どことなく破天荒に似てるし…あぁ、なんて可哀想なんだろう」
破「超言い掛かり!! 確かに黄色いけど! 色は似てるけどぉぉぉ!!」
屁「なに叫んでんの? ほら破天荒、早くヘリクリサムさんに謝って」
破「幼子に言い聞かすみたいに言わないでよ! 俺の扱いどんだけ酷いの!?」
屁「ん?」
破「すいませんでした」
屁「分かればいいよ」
破「はっ!! 思わず謝ってしまった!」
屁「でも百本は多いなー…五本に減らそ」
破「ほとんどゴミ箱行きじゃねぇか! あああ止めて止めて本当にゴミ箱に入れようとしないでぇぇぇ!! 俺からの愛がぁぁぁぁぁ!!!!」
屁「愛とかキモイから。虚言癖も大概にしろよ」
破「虚言じゃないもん! あのなぁ、ヘリクリサムの花言葉はなぁ、不滅の愛なんだぞ!!」
屁「………で?」
破「不滅の愛×100だよ!? これ即ち、俺とへっくんの愛は永遠って事だよ!」
屁「…………で?」
破「それなのに…それなのにそれを五本に減らそうだなんて…俺からの愛を溝に捨てるようなもんなんだぞ!!」
屁「(溝じゃなくてゴミ箱に捨てるつもりなんだけどなぁ)………………………………で?」
破「長い長い沈黙が長いから! さすがの俺も傷付くから! というか俺の話聞いてた?」
屁「聞いてたよ。この花が如何に破天荒に似てて不憫かって事だろ?」
破「全然違うよ掠ってもいないよ! うわあああんもうへっくんなんて、大好きだああああ!」ダダダダダッ
屁「あ……行っちゃった。捨て台詞に矛盾があったけど。虐めすぎたかなぁ。…………まぁ、良いか」
とりあえず、手頃な花瓶を探しに行こうかな。百本のヘリクリサムが入る、大きな花瓶を。
フラワーガーデン
(破天荒の誕生花、調べてみようかな)
(えっと…しけ? 花言葉は…忘却か)
へっくんお誕生日おめでとうー! 結婚してくれマジで\(^^)/ ちなみにヘリクリサムってこんな花です↓
栞葉 朱那